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gnuplotのドライバにはlatexというのがあり,これを使えばグラフを PicTeXにして出力してくれます.しかし,この方法は描く図によっては表示す る点の数が非常に多くなる場合があり,TeXの処理がメモリ不足で出来なくな ることがあります.従って,TeXに図を取り込む場合は,図をEPSで出力してお いて,LaTeXのgraphicsパッケージで読み込む方が簡単です. まず,gnuplotで図をプロットし,出力ドライバをenhanced EPSにして, EPSのファイルを作っておきます.
![]() 標準のままでEPSを作ると,図に比べて文字が小さくなりすぎてしまいま す. set term のオプションで大きめのフォントを指定するか,この 例の様に set size で全体を小さくしてしまいます.フォントの大き さは変わらないので,相対的に文字が大きくなります. 誤差棒付きの記号を描く場合,gnuplotのPostScriptドライバは,線種を1以 外にすると破線や点線で誤差棒を描いてしまいます.従って,実線で種々 の記号を描くには,linestyleを使い,lt(線種)には1 番(実線)を指定した上でpt(記号)の番号を変えます. TeX(LaTeX2e)に図を貼り込むには,graphicsパッケージを使います.図を任 意の位置に挿入するには,\includegraphics{ EPS file }を使います.EPS fileの所にEPSのファイル名を指定し ます.挿入時に,\resizebox{X size}{Y size}を 使って図全体を拡大縮小することができます.図の縦横の比率を変えずに リサイズするには,X,Y sizeのどちらかに!を指定します.次の例は, figure環境に図を入れてキャプションを付けた場合です.図の横幅を120mm にしています.
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複数の図をまとめるには,gnuplot の multiplotを使う方法や複数のEPS を作っておいてそれらを再配置する方法等が考えられますが,EPSをたくさん 作っておいて,LaTeXのtabular環境で整列させる方法が簡単でしょう. 2行2列の計 4枚の図を配置する場合を考えましょう.Y軸のラベルは, 4枚の内の左側にある図だけに付け,X軸のラベルは下側にある図だけに 付けるとします.また,4枚全体に対して一つのキャプションを付けます. まず,4つそれぞれの図のEPSファイルを作っておきます.このとき, X軸とY軸がかならず揃うようにするため, 図の大きさが一定になるようにします. 例として,y=sin(x), cos(x), sin(2x), cos(2x)のグラフを描いてみます.
これらtabular環境に取り込んで,整列させます.
![]() figure環境にせず,単純にtabularで配置した後,そのページだけをdvipsで PostScriptにしてしまえば,一つのPSにまとめることも可能です.これには, dvipsのコマンドラインオプション -pp を使います.また, -E オプションを使って,グラフのある部分だけを切り取ってEPSにすること もできます.この方法は案外便利で,任意の数のグラフを,TeXを使って好き なように配置し,それらをひとまとめにしたEPSを作れます.詳しくはdvipsの マニュアルを参照してください. この他にも,tgifを使って,複数のプロットを一つにまとめる方法もあり ます.また,EPSを読み込めるDraw系のソフトを使って図を並べる手もありま す. |
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