集計結果のプロット
定期的に集計結果をプロットしておく方法
集計結果を自動的にプロットしてGIFやPNGに出力するperlのスクリプトを
作ります.これを使って,定期的(週に1度や月に一度)集計結果をプロットし
たイメージを更新します.htmlに図を取り込むには,普通の<img src=>
のタグを使います.前節で作ったwebplot.pl
をもう少し拡張しましょう.
$logfile='/path/to/access_log';
$gnuplot='/path/to/gnuplot';
$imgfile='/path/to/access.png';
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最初にlogファイル,出力するイメージファイル,それからgnuplotのPATH
を定義しておきます.gnuplotのインストール場所などは環境毎に異なるでしょ
うから,適当に自分の環境に合わせて絶対PATHで指定します.出力画像のファ
イル名$imgfileは何でも構いませんが,上の例ではとりあえずPNGの
拡張子を付けています.
open(LOG,$logfile);
while(){
if(/\.html/){
split;
$day = substr($_[3],1,2);
$mon = substr($_[3],4,3);
$year= substr($_[3],8,4);
$count[$day]++;
}
}
close(LOG);
$day=$#count;
$count[$day+1]=$count[$day];
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この部分は,前節とほぼ同じですが,標準入力から読み込むのではなく,log
ファイルの名前を与えてファイルをopenしています.勿論,標準入力を使
うことも可能です.また,年と月をグラフの表題として描くために,変数
$mon, $yearを追加しています(logファイルが毎月更新されてい
る事を暗に期待しています).
最後の2行は,右端(31日目)のデータがヒストグラムできちんと描かれるよ
うに,一日前と同じ数字を追加したものです.
& make_gnuplot;
open(GNUPLOT,"| ".$gnuplot);
foreach $i (0..$#plot){ print GNUPLOT $plot[$i]; }
for($i=1;$i<=$#count;$i++){
printf(GNUPLOT "%10d%10d\n",$i,$count[$i]);
}
print GNUPLOT "end\n";
close(GNUPLOT);
exit 0;
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集計結果をgnuplotに与えてプロットする部分です.gnuplotに与える種々の
コマンドは,配列$plotに入っており,これは次のsubroutineで
与えられています.
sub make_gnuplot{
$i=0;
$plot[$i++]=sprintf("set term png color\n");
$plot[$i++]=sprintf("set output '%s'\n",$imgfile);
$plot[$i++]=sprintf("set size 0.7,0.7\n");
$plot[$i++]=sprintf("set xrange [0:32]\n");
$plot[$i++]=sprintf("set yrange [0:*]\n");
$plot[$i++]=sprintf("set xtics 1,7,31\n");
$plot[$i++]=sprintf("set mxtics 7\n");
$plot[$i++]=sprintf("set nokey\n");
$plot[$i++]=sprintf("set grid\n");
$plot[$i++]=sprintf("set title '%s %s'\n",$mon,$year);
$plot[$i++]=sprintf("plot '-' with step\n");
}
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ここでは出力はPNGになっています.以下, set size やset
xtics で図のミテクレを変えています.PNGの画像は,defaultでは
640x480 pixelになりますが,これを縦横70%に縮小しています.最後の行
で,plotするファイル名に標準入力 '-' を指定しています.これによって,
中間ファイルを作ること無く,$countの内容をgnuplotに流し込
むことが可能になります.
このスクリプトを走らせると,access_logを1ヵ月分集計したグラフができあ
がります.毎日updateする程は無いでしょうから,週に1回程度このスクリ
プトをcronで自動的に起動して,access.pngを更新するようにします.
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